Published: 2025年9月9日
男女の恋愛難が深刻な世の中である。
先だっての記事では、恋愛難の原因はリテラシーの欠如が一因であると指摘した。そもそも当ブログの趣旨は一貫してリテラシーのお話である。
さて、この世の中には、仕掛ける側と仕掛けられる側がいる。食う側と食われる側だ。まあいつもの話である。
時は現代、暴力をもって他人を殴りつけて従わせることは出来ない。先人たちは、殴ったやつが支配するみたいな暴力の世を大いに嫌ったのであろう。法律の設計もそうなってる。
となると、どうやって人を操るか、利用するか、ということだが、それは知恵である。
知恵に勝るものが、知恵に劣るものを操るのである。
でも一体どうやって?
一つ例を挙げよう。
僕は個人的な趣味でとある狭いアウトドアを嗜んでいるのだが、その関連で、イノシシを捕獲する方法を例とする。
イノシシ捕獲法の話から、恋愛で非モテが(金では情弱が)陥っているドツボの状況へと敷衍(ふえん)したい。
ここで紹介するのは、箱罠である。
金属製の頑丈な牢屋を箱状に成形して、これをイノシシがいそうな山に設置する。
箱罠の扉は一面解放しておき、箱の奥にイノシシが大の好物とするヌカやイモなどの餌を設置する。
ヌカやイモを食べるためにイノシシが口を近づけると、餌に仕込んであるピアノ線などのトリガーが引かれて、扉が閉まり、イノシシは閉じ込められるという仕掛けである。
閉じ込められたイノシシはどうなるのか?
そりゃ食われるに決まっている。
殺されて、解体され、精肉され、美味しい牡丹鍋になる。ニンニクを多めに入れれば、ビールに最高である。
魚釣りも然り、箱罠も然り、これは捕らえたい動物の食欲を利用して、人間様は罠を設計しているのである。
構図としては、人間とイノシシの知恵比べであり、知恵が勝る人間様が、知恵に劣るイノシシを罠にはめる。
実は、この構図は人間対人間であっても何ら変わるところがない。知恵に勝る人間が、知恵に劣る人間(バカ)を、イノシシさながら罠に陥れる訳だ。
どうするか?って。そりゃ食うさ。本質的には何も変わらない。
牡丹鍋じゃなくて、お金や労働力その他をちゅうちゅう吸い取る、というふうに、料理の仕方は少し違っているけれど。
イノシシをおびき寄せる餌は、ヌカやイモであった。
人間をおびき寄せる餌は、ヌカやイモじゃない。
カネならどうか?
情弱がよく釣れる。
若くてかわいい女の子とセックスが餌だったらどうだろう?
非モテはコロコロとやられる。
人間は本当にイノシシのことを笑えるのだろうか?
若くてかわいい女の子は、やろうと思えば自分の身体を使って、男に性欲を利用して簡単に釣ることができる。むしろ、女の子に釣る意思がなくても男から勝手に釣られる。
女が仕掛ける側か?というと、実はほとんどの場合そうではなく、女の子はヌカやイモの類であって、もっと上に仕掛けるやつがいる。
多くの非モテはその罠の構図を理解していない。まあ、これはぼちぼち解説していこう。
余談になるが、イノシシの性格も千差万別で、箱罠に絶対にかからない賢いやつがいる。山の主みたいなやつ。こいつは猟犬をつかわないと無理だ。
箱罠にかかるのは、言ってしまえば出来の悪い個体なのである。