Published: 2025年11月20日
女は、自らの生殖に関する本音情報を口に出して言わない。それは述べて来た。
彼女たちにとって生殖関係で重要な情報とは多岐に渡るのであるが、例えば、周りに居る男たちの『モテ・非モテ』の情報、これは第一級の機密情報である。
女たちも、新登場の男をパッと見て、モテか非モテか、アリなのかナシなのか、すぐに判断できる訳ではない。
ここは男が初対面の女をパッと見て、ヤリたいかヤリたくないか、妊娠能力が高いか低いかを瞬時に見抜き、切り分けてしまうのとは、だいぶ事情が異なっているらしい。
女は男の『内面』を見る。バラ撒ける奴か、童貞で朽ちる奴か、と。
意外に思うかもしれないが、男の『内面』が明らかになるまでの間、女はさほど果敢に足切りしない。
普通に清潔感があって、デブでもなくて、ガリでもなくて、心身が平均的に健康で、人語が解せればそれで良し、みたいな甘い一面が確かにある。
男の外面にいちいち細かい注文をつけない。これも間違いなく女の表情の一つであり、こういう大らかで懐深い女から順番に結婚し、子孫繁栄に向かっていくらしい、ってのが僕の観察に依るところである。
ちなみにだけど、消費主義の洗脳に毒されて、見栄を張る事に命を懸けている系の女(その多くは夢破れてスピリチュアルとかパワースポット巡りに流されれてゆく)は、除外しておく。阿片中毒者の様なものだからだ。
基本は大らかな女たちが、鬼の形相になって絶対に妥協しないのは『非モテ』の遺伝子を植え付けられたくない、であるはさんざん述べて来た通り。
重要なポイントは、非モテ認定も、モテ認定も、ある程度の時間をかけてじっくり観察しないと、女には判断できないと言う事だ。
さらっと大事な事を言うが、女がウットリしている時、本音が出てくるモードに脳の仕組みが切り替わるらしい。
「先週、飲み会の帰りに○○くんとセックスしてしまった」
みたいな話が女友達どうしの会話であったとしよう。
これは、重要機密情報である。
周辺に居る男の、モテ・非モテ情報は、ストレートに自分の生殖戦略に直結する。
先週のセックスとやらを思い出しながら雌モードのスイッチが緩く入ったその女は、仲の良い女友達の前で、気が緩んでしまってつい本音を漏らしてしまうものである。
重要情報を獲得してしまった女友達は、目の色が変わる。
「ぜったい秘密にしといてね」
とか、女はだいたい無駄な念押しをするんだ。
「うん、大丈夫」
しっかりと建前を返せる女友達。冷静な建前モードゆえである。
ここでその女友達とやらは、自分の仲間の女とあっさりセックスを成し遂げた男に対し、印象が一変するのである。
自分も知るあの男は、セックスした事により、第三法則の非モテに該当しないだろう事がこれではっきりと証明されたのだ。重要情報である。
こう言う時に限って、その女友達のもとに、得てしてその問題の男から
「美味しい店見つけたんだけど今度一緒に食べに行かない?」
と、お誘いのメールが来るものである。
先週、自分の友達とセックスして、あっさりと別の女にアプローチする。次々に女に種をつけてまわるこの動き。
女にとって、実に気に食わない事だが、バラ撒きのセンスは抜群の中の抜群のようだ。こう言うクズみたいな男の精子で子を産んでみたいのも女の本音であろう。
「美味しい物が食べたいから行く」など、くだらない建前でヤリチンの精子が欲しいという本音を正当化し、この女は男の呼び出しに応じる。
んで、あれよあれよとあっさりセックスしてしまうのである。
続く。