Published: 2025年11月20日
三国志には数多の英雄とともに、たくさんの美女が登場する。
『セックスの具合の良さ』
と言う資質で切った場合、最も優れたる者の名は鄒氏(すうし)であろう。
曹操(そうそう)という男が居る。
三国志はその名の通り、三つの国の話なのだが、その一つの国を建てた偉い奴である。
政治家としても最高、将軍としても最高、文化人としても最高、と、まあ何をやらせても惚れ惚れするほどの天才ぶりで、万能の英雄であった。ちなみに、性格は最悪である。
この曹操と言う男が、黄巾の乱を平定し、献帝を助けて後漢王朝を再興し、ようやく勢力を飛躍せんと勢いに乗りまくっている時の事。
隣の国に、張繍(ちょうしゅう)と言う男がリーダーやってる軍閥があった。
勢力拡大を目指す曹操は、張繍軍にこう迫った。
「今から攻め込むわー。いちおう聞いとくけど、降伏する?」
と。
張繍はあっさりと降伏した。
降伏の証として、何かとんでもない価値のある宝物を差し出さなくてはならないのは、日本も中国も同じである。
日本の戦国時代では、織田信長が松永久秀を攻めて降伏を迫った時に条件としたお宝は平蜘蛛という茶釜であったし、豊臣秀吉が九州征伐で秋月氏に降伏を迫った時に条件としたお宝は楢柴肩衝(ならしばかたつき)という茶壺であった。
当時の日本では、茶器一つで城が買えた。それぐらい価値が高いお宝であった。
曹操に降伏すると決めた張繍が献上した宝物が、今日のブログ記事の鍵となる人物、鄒氏(すうし)だ。
チンコを挿入すると魂が宇宙まで飛ぶと言われるほど、絶世の美女であったらしい。
果たして曹操は、大狂喜した。
「げえーーっ!鄒氏もらえんの!?許す!!」
と。
鄒氏は中華に鳴り響くセックスアイドルだったのである。
そういう次第でございますから、曹操は、来る日も来る日も鄒氏とセックスして過ごすのでありました。
曹操孟徳42歳。朝も昼も夜もずっとセックスしていたらしい。まことに男子の本懐である。
本来、気違いの様に仕事が大好きなはずの曹操が、鄒氏の魔力に取り憑かれ、政務への意欲を失ってゆく。自然、部下もやる気なくす。
その倦怠を読み、張繍(ちょうしゅう)は電撃的に兵を興して、セックス御殿に籠もってギシギシやってる曹操を打ち取るべく、突如攻め込んだ。実は、降伏の話は全部ウソだったのだ。
曹操にとっては完全なる不意打ちだった。だが、曹操はセックスしながらも、緊急事態を告げる部下の報告に接し、
「すわ敵襲!」
と、セックス中の鄒氏を放り出し、あわやの所で逃げおおせることに成功。ちなみに、鄒氏は乱戦の中あっさり死んでしまったとかや。
さて、問題は、僕が何を言いたいか?
である。
歴史とセックスを語り散らしていて訳が分からない。
ほな結論。
男はセックスしてる最中でも、事あらばすぐに逃げたり戦ったりが出来る。
そして女はセックス中は精神がたわんでしまって完全に無防備だ、と言う事も、併せて言いたい。
太古の昔あるあるで、セックスしてる男女が肉食獣に襲われたとしたら、男が素早く臨戦態勢となり、身を挺して女を守る以外に、有効な防衛策は無かったであろう。
張繍軍の奇襲を受けた曹操がしたように、男が女を捨てて逃げた場合、女は簡単に肉食獣に食われたに違いない。
男はセックス中も、人格が変わる事は無い。パンパンしながらも常に辺りを警戒しているのである。いや、そう言う風に進化している。
女は、性的な興奮状態になると、人格が変わる。すごく無防備になる。足腰が萎えて、頭もボンヤリする。心も体も剥き出しになる。
女という生き物はどうやら、その中核に物凄く弱くて脆い実体を抱えているようである。
この柔らかい内実を、女は根性決めて守らなければならない宿命にある。
そこで発達したのが、建前と本音であり、特に建前の部分だ。
この建前さんこそが、自身が内部に抱える脆弱な実体を守るべく、強力な外皮膜としてのバリアを構成しているのだ。
続く。