Published: 2026年2月12日
税金とか会計の話だった。
ホールのチーズケーキを6つに割って小売りにすると、全体の売上額がアップするという話は、、した。
大きな物を分割して小売するのは、現代資本主義における最も基本的な錬金術の一つだ。
分割したり、統合したり、基礎のビジネスモデルの型として「あー、あんなルーティーンあったなー」ぐらいに、持っておきたい知識であろう。
同じものを分割して小分けで売って、それで何故、買い手は納得するのか?ボッタクリとちゃうんか?と言うと、そこに人間心理にもとづく付加価値が加わったから、買い手は納得するのである。
限界効用というのがあって、美味しいものは、ちょっとだけ食べるのが美味しく感じるのが人間だ。
と、まあ、商売人はこう言う人間の心理みたいな物にたいへんに精通しており、人間心理のヒダのような物を巧みに突く事によって、メシの種にしているって訳である。
一方で、勤め人は、人間心理とか、人に対する洞察とか、そう言うムツカシイ事は考えないで生きていく。
自分を含む人間に対し、常に無関心で、無自覚だ。
ここにもまた、仕掛ける側と仕掛けられる側(※食う側と食われる側)が存在するという事である。
優れた人間観察眼を持ち、如何にして愚民どもからカネを巻き上げるか?を日夜研究している人たち、これぞ、政治家なり官僚なりの『税金を考える人たち』である。
税金もまた、チーズケーキを6つに割って全体の売上を増すに似た錬金術が随所に取り込まれている。
んでだ、まあ要するにこの国家の税の取り方の大綱とも言える大方針は次の2点にまとめられる。
①累進課税(≒社会主義的)
②取り易いところから取る
まず、①の累進課税についてであるが、たくさん稼いでいる人に対して、たくさん課税するという事だな。
翻って言うと、お金持ってない人(貧乏人)に対しては、重い税金を課さないという事でもあり、両者は表裏一体の関係である。
だって、貧乏人に重い税を課すと、飢えちゃうから。
今日び、シングルマザー家庭の子どもとか、シャレにならないレベルで貧困ですからな、ここは途上国か?ってぐらいに。あれは同情するし、カネあげても良い。
日本国の根本的なデザインは、弱者救済の共産主義国家なのだな。
(※シングルマザーは被差別階級として、救済されないけど)
しかしながらである。
近年の傾向として、この累進課税制度の傾斜が、緩やかになって来ているって事は、ポイントとして抑えておかねばならぬ。
たしかに、年収850万円以上の勤め人を絞り上げて、財源にしたいというニュースは耳に新しいのであるが、これは大きな流れの中の脇道の事と考えておくと良い。
累進課税の傾斜が緩やかになって来た理由は、金持ち族にアホみたいな税金を課すと、ヤル気なくなるから。
金持ちを目指す事に夢とロマンが無いと、イノベーションが起こらなくなる。
あと、金持ちは商品を持っていて、その商品は国境を簡単に超えられるから、税率を高くし過ぎると金持ちは簡単に国外に逃げちゃう。
金持ちが国外に逃げると、雇用も無くなるしね。
官僚様たちは、ここらの人情についても、よーく考えておる訳だ。
「金持ちを余り締め上げると、回り回って税収が減ってまうで」
と。
そして、社会保険料の存在。
これも一種の税金と考えて良い。
これは物凄い負担だ。
所得税や消費税や住民税よりも、今や、社会保険料の支払いの方がよほど大きいし、警戒しなければならぬ物だ。
そして、社会保険料は、気づかぬ間に少しずつ、しかし堅調に上がって行ってる。
社会保険は貧乏人に対してもガッツリのしかかって来る。
故に、累進課税の傾斜が微妙にゆるやかに、金持ちも貧乏人も平等に負担を強いる体制になっている。
例えば、そうだな、ネットに転がってる税金と社会保険のシミュレーションを触ってみると、
年収300万円の勤め人の場合、独身で嫁子ども無しとした場合、
健康保険 ¥144,190
厚生年金 ¥266,265
雇用保険 ¥9,000
所得税 ¥56,000
住民税 ¥121,000
手取り ¥2,403,545
となり、手残り率は80.12%で、稼いだカネの約20%が国家に召し上げられる計算となる。
これが年収1000万円の勤め人の場合はどうか。
健康保険 ¥492,527
厚生年金 ¥909,510
雇用保険 ¥30,000
所得税 ¥769,900
住民税 ¥607,700
手取り ¥7,190,363
手残り率は71.90%であり、28%が国家に召し上げられる計算だ。
パーセントで考えると大したこと無いように思えるけど、それぞれの項目は悲惨だな。
だいたい、健康保険料なんか、方や14万4千円、方や49万円だからな。
年収1000万円の人間のほうが、3.5倍病気になるんか?と言うツッコミは、この日本国ではしてはいけない事になっている。
婚活女子の大好物、年収1500万円のウルトラハイスペサラリーマンの税金事情がどうなってるか?について、シミュレーションしてみる。(※正確かどうかは知らん、大事なのは気概の問題だ)
なかなか考えにくい事だが、年収1500万円で嫁無し子無しの独身勤め人の場合、
健康保険 ¥738,790
厚生年金 ¥1,023,885
雇用保険 ¥45,000
所得税 ¥1,965,900
住民税 ¥1,070,200
手取り ¥10,156,225
手取り率は、67.71%であり、稼ぎのおよそ1/3を国が持って行ってしまう。
所得税に至っては、年収300万円の勤め人が56,000円なのに対し、1500万円の勤め人は約200万円であるから、30倍以上の開きである。
なんとも酷税であることだ。
これが、累進課税のおおよその概要である。
累進税率の傾斜がゆるいとかきついとかは、各人によって感想は様々であろうが、まあこんなもんだ。
年収300万円の人にだって、約20%の引き去りがある。
稼いだお金は全てが自分の物にはならない、という事が味噌である。
つづく。