Published: 2026年2月19日
2018年である。
毎年、年末年始だからどうと言うつもりも無く生きてきた。
だいたいは自分の余剰労働力を資本に変えるために、リフォーム作業等、諸々の仕事を頑張っていた。
身は勤め人なれども心は完全に経営者のそれであったから、自分の労働力(資源)をどう最適な箇所に分配するかに心を砕いていて、勤め人として給料を貰っている勤め先は単に大口取引先の一つとして重宝するものの依存は絶対にせず、他の収入を得ようと不動産事業に精力を注いでいたのが、これまでの年末年始休みであった。
年始と言うものは切りが良いもので、今年は僕も大まかな年初の所信などを打ち立ててみたいと思う。
2017年10月に勤め人を卒業した時も、フリーランスとしての初動と言う事で、色々と計画を練ったっけ。
パッとタイトル見てどぎまぎしてしまうのだが、ちょっと色々と事情があって、非モテコンサルは遠ざかって居るのが現状。
それ以外はだいたい順調に来てる。
白熱教室も計画したものはだいたい収録したし、計画外の収録もたくさん入って来て、大幅に予測を上振れしている。
ありがたい事だ。
サクランボの観光農園についてである。
大いに試練が立ちはだかっていて、前例主義を大切にする農業系お役所は、
「この地域でサクランボなんか前例が無いので補助金は出ません」
とか、
「然るべき研修施設で然るべき期間の修行を積んでください」
とか、
「ま、それでもこの地域では、『認定』は出しませんけど」
などの塩対応となった。渋谷のチャンネーよりは優しいけど。
補助金を出さなきゃ生活できないしお前らもよく来る新規就農希望者と同じで、すぐ諦めるだろ、と言わんばかりの対応であった。
これまで新規に農業を始めようと言う人たちが惨たらしい結果に終わっていた事を受けての塩対応であるらしい。
ある者は補助金を食い尽くすだけ食い尽くして勤め人に逃げ戻り、ある者は農業経営に失敗して財産を食いつぶし、とロクな結果が出せずに居るらしい。
まあ分からんでは無い。
本当に育つかどうか分からない植物(それは僕も分からんし賭けだこれは)に、何千万円も融資出来ないよ、と言うのは当然過ぎる言い分である。
だが、何事もひと当たり目の塩対応で諦めちゃいかん。
粘って粘ってなんとか突破口を探してこそ、女の股と男の人生は開けるのである。
一筋の希望が見えたのは、
「一期か二期か経営して、黒字が出るなら認定は近づくよ!」
と言うルールであった。
なんでも、国は独立の農家と言う人種を増やしたいと熱心に考えていて、その独立の農家の定義は年所得350万円との事である。
国は見込みのある新規の農家に対しては、色々とお助け方策を用意して、独立を促しているのである。
(※補助金の項目を見ると、この国の農業に対するこだわりには並々ならぬ熱意だと感じる。票をくれって事なのだろうか)
先に結果出さなくても、国の用意した新規農家育成プログラムに忠実にそえば補助金コースに最初から乗れるけど、自由な経営は出来なくて、一方で、最初から自由にやりたいなら補助金は出ないけど、自由にやって見た結果、良い数字が出れば、国の手厚い保護のコースに戻れるよ、と、そう言う事であるらしい。
ちなみに期限の目安は5年だ。
すなわち、農家始めて5年で年所得350万円行く見込みを示せるなら、国の『認定』をあげるよ(確約では無さそうだが)と言う事らしい。
この認定のコースに乗っかることが出来れば、国の農業融資にタッチ出来て、一括で何千万円かを極めて有利な融資条件で借りて、設備導入することが可能となる。
補助金の中には大きく二つに分けて、生活費(お小遣い)を貰える物と、設備投資のための融資とがあるが、僕は生活費は要らないから、とにかく設備投資の融資が欲しいと考えている。
(350万か、正直言って結構ハードル低いな・・・)
と思った。
いや、怒られるかもしれんけどさ。
まず、ど素人が売り物になる農作物を作る事のハードルがとても高い、それはよく分かる。
「現実的に5年経っても赤字を抜け出せない人が居るんですよ。技術が身についても天候に恵まれないと育てた野菜が一発で全滅する事がありますから」
とか、
「初年度は赤字になるとして、2年目に黒字に、3年目に100万でも純利益(所得)が上がるなら大したもんですよ」
との事だ。
厳しいんだかヌルいんだかよく分からない。
そんな事よりも、僕のツッコミは
「えっ、じゃあ2年目とか3年目に100万とか黒字出せば良いんですか??」
に注がれた訳だ。
職員の方は、やれやれ、分かってねえなコイツは、みたいな顔で僕を見て、
「2年目に50万、3年目に100万、のように年々収入が上がって行く方が金融機関の心象は良いでしょうね。その農業経営に融資が入って、規模さえ拡大すれば収益がアップするんです、って事を示せれば良いんですから」
との素晴らしい見解を教えてくれた。
もちろん、お前が思ってるほど簡単じゃねえぞ?と言う冷笑を含んで、なのだけど。
と言う訳で、2018年はうまく行けば潜伏の農家初年度となる予定だが、初期投資は出来ないし、普通に準備だけする一年になるだろう。
補助金(生活費のほう)をもらっちゃうと、年間に何日間の農作業をしなければならない、とかの縛りが多くて、あんまり働かない農家を目指して居る僕にとって全く魅力が無い。
それより、何でもありのガチンコ経営なら、農家民泊やっても良いし、イベントやっても良いし、そのイベントってのも焚き火をガンガン燃やしてビール飲むだけでも面白かろうし、初年度から少量出来たサクランボをめちゃくちゃ選抜してえりすぐったのだけネット販売しても良いだろうし、まあ要するに何でもありな訳だ(と、勝手に解釈している)。
黒字を出しゃ良いんだろ?
みたいな。
ルールは従うためにあるのではなく、利用するためにある。
ちなみに、僕がこのスキームで行こうと勢い込んでいる理由は、1期だけ農地借りて自己資金で経営して、その実績を持ち込んで国家の農業融資を引いて経営拡大する、これと全く同じ事やってる若い農業経営者のお友達が居るからだ。
とまれかくまれ、小資本でビジネスモデルを組んで、経費をかけずに収益を出す、そして融資に繋げる実績を作る、あんまり農作業はやらない、これが観光農園経営者としての僕の当面の目標である。
つづく。