Published: 2026年1月8日
意外に思われるかもしれないが、僕は勤め人を卒業した後に観光農園経営をやりたいと志している。樹種はサクランボ。この観光農園視察シリーズは、来年ブルーベリー観光農園をオープンさせる予定の、とある若者と、将来ライバルとなるべき観光農園を視察する二人旅なのである。
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富山にて宿泊。
お目当ての観光農園にオープンと同時に入場するべく、早朝からの合流。
コンビニのサラダチキンとおにぎりで腹ごしらえをして農園へGO。
(サウザーさんはサラダチキン『柚子こしょう味』がお気に入りだ!)
この日に訪れたのはオープン二年目の『ベリーベリーヤミー』。

http://berry-very-yummy.com/
車で行く場合、山の中をずんずん進んでいくことになるのだが、ナビに住所が出ない立地にあり、看板やのぼりがほとんどないため、アクセスが少し分かりづらかった。
この日はあいにくの天候であり、グレーの雲が覆っていたが、到着時はまだ雨は降っておらず、十分にブルーベリー狩りが楽しめそうな様子である。
駐車場から綺麗に整備されたエントランスへ向かうと、左手にログハウス、右手に広大な農園が広がっているのが見える。
中庭にはブランコや、プールがあり、子どもたちが楽しそうに遊んでいた。
サウザーさん「わー、すごいわこの農園!俺もう既に感動してる!」

入った瞬間から良い予感しかしなかった。とにかく雰囲気が良い。
農園全体のイメージとしては『アルプスの少女ハイジ』だ。
しかし、肝心なのは果実の味。
受付を済ませて、視察開始!
※入場料は中学生以上:1,500円(小学生:1,000円 4歳以上:500円)ということで平均的。
いざ!ということで、早速農園の方へ向かおうとしたのだが…
むむ!
山奥へと続く小道の先に、なにやら気になる建物が…!

森を切り拓いたような土地に、木々に囲まれて立っているその小屋には
『ヤミーひみつひち』との文字が刻まれている…。
“秘密基地”という響きに冒険心をくすぐられない男子など存在するだろうか!
我慢できず“秘密基地”へ直行。
ログハウスで受付を済ませたサウザーさんに向かって
僕「これすごいですよ!」と基地へとお誘いする。
先程『ハイジ』と言ったが、この基地は『トトロ』な感じだ。
螺旋状に丁寧に作られた階段を上って行くと、ちょうど木の葉が生い茂っているくらいの高さに小屋がある。

小屋には窓が付いていて、外を覗くとログハウス横のテラスや庭が見える。
子どもがここから手を振って、親御さんがテラス側から写メを撮るようなシーンが容易に想像できる。
中から小屋の造りをじっくりと眺めながらサウザーさんがポツリと呟いた。

「この農園には勝てないかもしれない。自分の構想の上を行ってる。この小屋もすごいよ。」
僕「情熱を感じますよね。よっぽど好きじゃないとここまでやれないですよ」。
サウザーさん「いや情熱もそうだけど…。」
その先はあえて語られなかったが、『アイディア』のことなのかな?と思った。
この観光農園は「子どもたちを笑顔に」というコンセプトを打ち出して、緑に囲まれ広々とした環境で、遊具が多数完備されている。
ここまでコンセプトを明確にして、さらにそれをこれほど高いレベルで実現させている農園は初めてだった。
ひとしきり秘密基地を堪能して、農園へ。
結果から簡潔に述べる。
・実が大変美味しい
・個体ごとのムラがない
・農園自体がとても綺麗

二人とも「うん!美味しい!」という感想で、次々に実に手が伸びる。
糖度の高い品種と、酸味の高い品種が隣同士に配置されていて食べ比べが楽しい。
テンション高くサウザーさんに感想をぶつけていると、
「こんだけ農園周ってると随分味が分かってくるでしょ?こうやって舌を育てていくしかないんですよ。」とニンマリ。
自分でも成長を実感できて、この旅を続けてきて良かったなぁと嬉しくなった。
始めは甘い(糖度の高い)品種を「美味い!美味い!」とバクバク食っていたのだが、食べ進める内に酸味の強い品種の美味しさも分かるようになってきた。
甘い実ばかりを食べていると飽きるのである。
そこで、
「いやー、すっぱい品種も美味しいもんですね。ようやく分かってきましたよ(ドヤ)」と調子をこいてサウザーさんに話しかける。

しかし、ここでサウザーさんのお叱りのお言葉が!
「初心者の頃の感覚を忘れるべからず!お客さんはみんな素人なんだから!」
伸びかけた鼻をくじかれたところで(笑)、腹いっぱいになったのでテラスで休憩することに。
つづく