Published: 2025年12月16日
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女:「子どもにモテと非モテの事を教えるにはどうすべきか?」
サ:うーん、子どもの教育の話ね。俺した事ないから何とも偉そうなこと言えないかなー。これ困ったね。けど、たとえば子どもが
「なんで歯磨きしないといけないの?」
とか、
「なんで勉強しないといけないの?」
とかって訊いてきたとするでしょ。
女:うんうん。
サ:すべて、カネと女、これで説明しちゃう。歯磨きも勉強もすべてカネ稼ぐため女にモテるためだ、つって。それを一本の筋にして、教える、かな。分かるかどうかはその子しだいだと思うけど。てか、そもそも子どもって絶対に親の言うことなんか聞かないし。子どもは親の所有物で、自分の思った通りに育つ、みたいな感覚はかなり危険かなって思ってて。
女:はい。
サ:でもまあ、男の人生は競争だから、と。他の男に勝てなかったら、ずっと自分に嘘をつき続けて言い訳ばかり並べて、惨めに生きていかないといけない。カネも稼げないし、女も出来ない、怒鳴られながら奴隷みたいに働かされて、自分の時間もぜんぜん無い、みたいなね。欲しいものを我慢ばかりして諦める人生だよ、って。世界には色んな楽しいことがあるのにぜんぜん出来ないよ、って。情けない大人じゃないか、みたいな。
女:うんうん。
サ:勉強はなんでしなきゃいけないのか?ってあるでしょ。僕も、子どもの頃にすげえ思った。今だから言えるのはさ、頭良くないとお金稼げないやん。頭が無いと稼いだお金を詐欺とかから守れない。んで、カネがない男に女はついてこないよって。
女:うんうん。
サ:ていう話をするかな。生きる道だろうね、これが。
女:うんうんうん。
サ:とか言いつつ、俺は自分が何で学校の勉強してたかと言うと、ドラゴンボールの単行本を読んでて、ぜんぜん分からなかった言葉がどんどん分かってくるのが楽しくて、それで夏休みの宿題の漢字とかシコシコ書いてたんよね。カネも女もぜんぜん関係無い。
女:あのぅ、それって、前あったタバコの話にも通じてますよね?
サ:おおそれそれ、タバコってなんで吸っちゃいけないの?って、なった時の理屈ね。そう言う質問が子どもからあったら、うん、タバコは確かに伝統的なモテテクなんだよね。クジャクのオスのハンデキャップ理論の話だよね。
女:うん。
サ:羽根をキレイに生やす事ができるオスというのは、寄生虫とか病原菌にやられてないですよ、すごく良好なコンディションで成長できましたよ、だからゴージャスな羽根に出来ましたよ、オレは優秀ですよってアピールしてる。んでメスが、病原菌に強い健康なオスが欲しいと思って、羽根がキレイなオスを選んでいく、すると本当に生き残り易い遺伝子だったよ、と。するとメスの嗜好が変わっていく。より豪華な羽根、より豪華な羽根、って性的な選抜が進んでゆき、更にオス同士の競争となって拍車がかかる、これをランナウェイ効果って言うんだけど、生き残るのに必要なのか?って言うレベルにまでなるんだな。
女:うんうん。
サ:羽根がきれいなオスはモテる、と。でも羽根があるとさ、邪魔なのよね。んであと、肉食獣に見つかるのよ。食われるじゃん。ヒョウとか、ワシとかさ。それでも生き延びているって凄いことなのよ。こんなに生きるのに不利なのに、俺はこうして生き延びてるぜ、ってアピールする。
女:うん。
サ:確かに、モテクジャクの子は、父と同じように凄えゴージャスな羽根の遺伝子を持って生まれてきて、モテるようになる。病原菌とか肉食獣にやられなければだね。よく食べて、健康に育てば、必ずきれいな羽根が生える。
女:うんうん。
サ:んで、タバコってのは人間がよくやるハンデキャップなのよ。毒を吸引する、ってハンデ。自分の身体を痛めつけるんだけど、それでも俺はこんなに美しいだろ?って言う、そう言うハンデキャップなのよ。
女:はああーん。なるほど。
サ:タバコ以外にも色々と毒物の摂取とか生命を危険に晒すとか、ハンデキャップを負う行動をしていて、しかもそれを必ず女の子に見せるでしょ?見える所でやる!笑
これって昔っから人間がモテテクとしてやってきた事なのよ。だから潜在的に人間のオスは毒を吸ったりヤンチャしたいって願望が必ずある。んで、それがメスへのアピールになる。俺は美しいだろ?俺は生きてるだろ?と。
女:へええええ。
サ:ところが、それが有効にワークする条件ってのは10代で生殖の適齢期が来て子ども産むような時代だった。
女:ああ、生命短いから。
サ:そ、若くて美しいうちに決着が付くから、短期決戦で全資源を投入する。後のことは捨てる。ところが現代は、10代じゃ生殖の決着は付かないでしょう、と。勉強して、仕事頑張って、ていう男だと、20代、30代に生殖のピークが来る、複雑化した現代はとにかく覚えることが多い。だから恋愛は遅れる。そう言う時代よ、今は。
女:うん。
サ:そこでさ、タバコって言う人間のサイクルが短かった頃のモテテクを使うと、30になったら初老のオッサンになっちゃうよね。だから、現代で女にモテたいって男の子は、ピークを遅くに持ってこないとダメなわけ。タバコとか、紫外線浴びるとか、暴走族でツッパるとか、身体に悪い事をしたがるんだけど、それは今の時代に合わない。大昔に有効だったから遺伝子に残ってるんだろうだけど、ここは理性で修正しなければならない事。
女:うんうん。
サ:子どもはタバコ吸いたいんよ、潜在的に。でも、将来女とセックスしたいなら止めとけ、と。今の時代は10代じゃあ決着はつかない、と。30、40になってからも生殖がされる時代だから。
女:うんうん。
サ:そう言う説明になるかな。良い女欲しいなら、って。10代は勉強して身体鍛えて、20代は仕事して商売を興して、やっと稼げるようになって豊かになってきたところで、オッサンになってたら目も当てられないぞと。ていう説明をする。まあ、それでも親の言うことなんか聞かないのが子どもなんだろうけど。僕がそうだったし。
女:うんうん。
サ:ただまあ、吸っちゃダメだからダメだ、みたいな雑な説明よりは少しは効くと、期待はしたいよ。歯磨きも勉強もそうさ。宿題はやらなくても良いかもしれんけど、勉強はしないとね、と。頭良くないと、カネ稼げないから、女も幸せに出来ないから。基本は全部、カネと女。
つづく。