Published: 2025年12月15日
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僕は観光農園経営を志しておるのは先刻ご案内の通りですが、同じ道を目指す同志と、お盆休みに野郎二人で観光農園めぐりをしたお話である。
初日は岐阜県からの出発であったが、お盆休みを目前にして、色んな苦労が報われたような出来事が連続して起こり、お盆休みの前日に珍しくしたたか飲酒してベロベロに二日酔いであった。
年に一度のあるかないか、ぐらい酔っておりましたな。
女に車を運転してもらって、ほうほうの体で待ち合わせ場所に辿り着いた、という所からの始まり。
ゲストの彼も書いてくれているが、これが普通の観光農園である。この水準を超えられる成算があるからこそ、僕は参入を目指している。
同業他社の調査は非常に大事。事業の基本であると思う。
以下、ゲスト執筆。
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お盆期間中に実施した、観光農園を巡る二人旅の第二弾です。
今回は三つのブルーベリー農園を視察してきました。
まずは岐阜県 恵那市にある「佐藤農園」。
http://enablueberry.web.fc2.com/
こちらの農園はブルーベリーだけでなく、野菜の摘み取り体験やバーベキューイベントも実施しており、アットホームな雰囲気が売りとのこと。
AM9時のオープンと同時に潜入する予定であったが、行きの道のりで、お盆初日の大渋滞に巻き込まれてしまい、結局入園することができたのは11時頃であった。
駐車場を出ると、辺り一面棚田に囲まれ、近くにはさらさらと流れる川が。
小さな橋を渡り、坂を少し登った先に受付が見えた。
飲食持ち込み可で、時間無制限の食べ放題。
入場料は大人1,000円(小学生500円 4歳以上300円)ということで、土地柄的にも妥当というところか。
気の優しそうなオーナーの息子さんと思しき男性に料金を支払い、早速農園へ!
農園に入ってまず気になるのは地盤が整理されておらず、歩きにくいということだ。
また急斜面になっており、下に行けば行くほど樹木が密接していて、木々の間を割って入って行くのも困難なのである。
樹木に目を向けると疎らに果実が付いている。
色もバラついていて、食べられそうな果実を探すところがスタートとなる。
早速一粒。
うーん。
8月半ばということで、一般的にブルーベリーが最も美味しい時期であることから、特段苦かったり酸っぱかったりで食べられないようなものはない。
が、特に感動するような固体もない…。
サウザーさんは黙々と食べ進めながら
「まぁ、こんなもんですね。平均的な観光農園ってところですよ」
とおっしゃっていた。
また、樹木が蜘蛛の巣だらけで
「これ、毎朝チェックしてないんだろうなぁ…」
なんて思っていると、そんな推測を象徴するような事件が。
「あ!蜂の巣がある!」
サウザーさんが指さす方向を見てみると、樹木の下の方に小さな蜂の巣がついており、回りを蜂がブンブンと巡回していた。
僕が「よくこんな分かりにくいところ気付きましたね」と言うと
「だってブルーベリーの美味しい実を見つけるポイントは“屈むこと”ですから」とニヤリ。
普通の客は、自分の目の高さにある実を手当たり次第に食べていく。
角度を変えて見ると、木の下の方には手つかずの実が残っていることが多いということだ。こんなところでもサウザーさんはちょっと変わってる。
「子どもが刺されると危ないですから教えてあげましょう」
ということで、先程のオーナーの息子さんに報告すると、裏から親父さんが殺虫スプレーを持って登場。
手慣れた様子で素早く駆除。
ちなみにその後、もうひとつ蜂の巣を発見し、こちらも報告してあげた。
この時期はブルーベリーの甘みが増し、雨による実の割れもあるため、蜂が寄って来きて巣を作ることがあるようだ。
しかしながら、木々の手入れも雑に見えるし、蜘蛛の巣の量と合わせて考えてみても、あまり農園を巡回してないんだろうなぁという印象を持った。
農園内が灼熱だったので二人とも汗だくだく。
「受付のところで涼もうぜ」
というサウザーさんの提案で、入り口付近の休憩所まで戻ることに。
側に川が流れており、木陰に椅子とテーブルが設置してある。
この辺りで農園の写メをパシャパシャ撮っていると、
「かき氷を食べましょう!」と暑さに耐え兼ねたと見えるサウザーさんは受付へダッシュ!
注文を終え、しばらく談笑をして待つこと数十分…。
待てども待てども、かき氷はこない。
しばらくすると息子さんがスポーツドリンクを抱えて駆け足でこちらにみえた。
「申し訳ありません!かき氷機が壊れてしまい只今修理しております!もう少々お待ちください!」
その後も少し待ったが、残念ながらこの日はかき氷機は直らず、スポーツドリンクだけをいただき農園を後にした。
余談であるが、このスポーツドリンクはイオンにて100円で販売しているもの。
何故かサウザーさんは大変お気に召したようで、
「これは…すごく美味しいですよ!」と、
農園では一瞬たりとも見せることのなかった満面の笑みでゴクゴクと愉しんでおられた笑
(※筆者注:ガチ二日酔いだったからスポドリの美味いことと言ったら)
帰りに駐車場から車を出す際、先程の息子さんがわざわざ頭を下げてお見送りしてくださり、やっぱり人の好い方だなぁと思った。車中にて『サウザー感想』を訊く。「まぁ普通の観光農園はこんなもんですよ(味も農園の状態も含めて)」今回の農園視察はすべてブルーベリー農園であるため、まずこの旅の“モノサシ”となる基準を得ることができた。つづく!