Published: 2025年12月6日
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という事で、ゲスト執筆の続き。関東のとある餃子の街。
ご案内の通り、僕は勤め人を卒業後、果物狩りの観光農園ビジネスの道に進もうとしております。
時間を見つけては各地方の観光農園に行き、いろいろと食べ歩くようになった。
何をやるにしてもそうだと思うけど、実地にヤマを踏むというのがもの凄い大切なんだわ。
そこに費やす時間とカネをケチらない事。
入場料払っての体験は、隠しようが無い。格安の授業料でノウハウを盗める。
果物の味、農園の雰囲気、どこにお金を遣ってどこにお金を遣わないかの投資計画、客層、集客法、接客、サイドメニュー、あらゆるところから自分が取り組むべき課題が見えてくる。
こうして自分の作りたい観光農園イメージを練っていくという訳ですな。
-----以下ゲスト執筆-----
朝から空腹に耐え、今から目一杯さくらんぼを胃袋に蓄えてやろうと意気込む順番待ちの家族連れや大学生たちを横目に農園を出る。
まんま30分前の僕らだ。
「あれを食べに行きますか」
さくらんぼでタプタプの腹をさすりながら、サウザーさんに付いて昼食へ向かう。
これだけ腹は一杯でも、甘い汁に散々浸った後の舌は塩分を求めるものだ。
農園から車を走らせるとすぐに、
「餃子博物館!」
「元祖餃子!」
といった、この地域の特産品を謳う看板があちらこちらに並んでいるのが目に入る。
食べログや旅行雑誌なんかで取り上げられていそうなキャッチ―な雰囲気だ。
しかしここでもサウザーイズムが光る。
「こういうところじゃなくて、地元の人らが食べに行くところがいいんですよ」
到着したのは、一見地味目なこじんまりしたお店。
僕たちはオープンと同時に入店したのだが、その後食べている間に、地元の人らが来るわ来るわで、あっと言う間に店の外には行列ができていた。
昼食後、この地域にサウザーさんの不動産仲間がみえるということで、「30分ほどお茶でも」という展開に。
振り返れば、これがこの旅のターニングポイントとなった。
スタバで合流。
サウザーさんは久しぶりの再会ということで近況報告、僕は初めましてということで自己紹介などをゆるりとお話。
観光農園の展望なんかをお話していると、その方から
「この地域で最近人気のブルーベリー農園がある」
との情報が。
Google先生に尋ねてみると、ここから車で30分ほどの距離にあり、なんとこの日が今期のオープン日であった。
早速電話してみると、予約なしで当日OKとのこと。
「こりゃ行くしかないよね」
という話になり、即農園へGO。
(※左右座注:何かチャンスが来たと思ったら全ての行動予定を投げ捨てて、そのチャンスの方を掴みに行くべし)
到着してまず目につくのは、ブルーベリーカラー(紫)とホワイトの二色で綺麗にペンキが塗られた小屋(受付)と、テラスのテントたちだ。
後に分かるのであるが、これらは外注ではなく、ここのご主人一人の仕事。
ここにもコア部分以外に経費はかけないという農園ビジネスの掟が垣間見える。
受付を訪ねると、グラサンに白髭を蓄えた60代のご主人がひとり。木製のパイプタバコを咥えながら、ぶっきらぼうに
「まず、横に説明があるから読んで。読んでからしか入れないから」
と一言。
説明を読むと、入園料が300円で食べ放題(ピンキリではあるが、ブルーベリー農園の相場は大体¥1,000〜¥2,000+お持ち帰りは別料金)。
入園の際にお持ち帰り用の籠を渡され、最低200gは摘むこととある。
200gでもそれ以下でも600円。その後は1gあたり2~3円になる。入場料と合わせても最低900円からと入れるということになり、破格の安さである。
サウザーさんより、
「ブルーベリーで入園料1,000円を切るのは大体不味いよ」
との情報もあったのであまり期待せずに入った。
まずはサウザーさんが食べる。
「…。」
無言で食べ進めるサウザーさん。
そして、
「…やばい。」
ん?
「やばいですよこれ。これは脅威だと思った方がいい。」
一粒食べてみる。甘い。
…二粒目。すごく甘い。
…。
どの実を食べても偏りなく、とんでもなく美味い。実の大きさも通常の2、3倍ほどある。
また、食べ進めていくと分かるのだが、味にコクがある。
通常ブルーベリーという作物は、甘味に比べて酸味が勝っている果実であることや、皮に含まれるポリフェノールの苦み成分が目立つ、全体的にクセのある果実である。
しかし、ここのブルーベリーはどの実を食べても圧倒的に糖度が高く、食べやすいのに味が濃厚で複雑なのである。
酸味の高い品種であっても、甘味がそれを上回っており、どんどん口に運んでしまう。
長くなって来たので今回はここまで。
次回へつづく!
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ちなみに、この記事で出てきたブルーベリー農園はこちら。
僕もたいがいの果物について舌が肥えまくってもはやヤバイレベルに達していると思うけれど、このブルーベリーは正直びびった。
まず1000円切るようなブルーベリー園は、十分な数の実がなってないのが普通。熟してないからそもそも美味くない。
次のレベルになると、実はたくさんあるけど、渋みと苦味が強すぎて、美味しくない。
この農園のブルベリーはまず食べきれないほどの実がなっていて、しかも甘くて風味とコクがある。ちょっと考えられないハイレベルさだった。
関東近郊の方は行ってみると良いと思う。
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