Published: 2025年12月9日
前回からの続きである。
非モテが大好きな、酒、タバコ、オナニーについて、控えるべき優先順位は?という質問であった。
答えは、
「全部やめとけ」
であるが、モテという観点から独断と偏見で悪い順を付けるなら、オナニー、タバコ、酒、の序列である。
ただしいずれも用量依存的な話であって、『控えめ』であれば悪影響はさほどには出ず、『過剰』になればなるほど健康を害し非モテの症状が出てしまうって事は、ひとつ断っておきたい事情である。
順位としてはまだマシな酒も、飲みすぎるとオナニーよりも悪影響をもたらすのは論を俟たない。
では、酒について書いていこうかな。(初のテーマなので、過去の引用記事が一切無いぜ)
まずは、アルコールの精神的作用について。
アルコールは脳の機能を一時的に低下させる。業界用語で言うと、抑制に働く、である。
これが酒を理解する上で絶対に欠かせない事である。
「いや、そんな事は無い!だって、酒飲んだら元気になるじゃないか!酒は元気の源だよ!」
そう言う反論が聴こえて来そうであるが、それはよくある勘違いだ。
高度に社会的な動物である人間は、ふだんの生活の中で色んな制限やルールを守りながら生きている。
本性を抑制し、我慢しながら生きているという訳だ。
その我慢は、脳の働きが正常であれば空気を吸って吐くが如く、ごく無意識に行われる。理性的に振る舞い、行儀よく生活する事は、少しの緊張感を保ちさえすれば必死こいて頑張らなくても自然に出来る事だ。
この『我慢』や『理性』は、お酒を飲む事によって、脳の機能が『低下』せしめられて、減弱するのである。
我慢が外れる事によって、楽しくなったり、陽気になったり、お喋りになったりし、そして、『本性』なり『本音』が出る。
昼間は会社で自分を抑制し、事務の女の子にヘコヘコと諂い、上司に酷使されるのに耐え忍び、家に帰っては鬼嫁に怒鳴られて、不細工な子供に膝蹴りされるのを我慢して、常にヘラヘラ愛想笑いを浮かべている疲れたおっさんが、赤ちょうちんで一杯のビールをひっかけるやいなや、突如として元気いっぱい勇気100倍の溌剌ぶりを発揮するのは、この『我慢』が外れるからなのである。
酒が脳の機能を増進させるから、では無い。
脳の機能が曇らされるから、だ。
そう。
酒は、現代日本の奴隷階級たる勤め人にとっては、まさしく生命の水なのである。
誰からも虐げられ搾取される暗黒に彩られた悪夢の人生を、少しの間だけでも忘れさせてくれる希望の灯火。それが、酒なのだ。
では、だ。
狼として、この資本主義の世の中を自分の才覚と腕のみで生きて行かんとするアルファな男にとって、酒とは何だろう?
酒は嗜みである。
または無用物。飲み過ぎは悪癖として厳しく制限する。あるいは、惰性としての奴隷時代のなごり。
酒に対する態度がなぜそうなるのか?というと、狼として生きる男は、ふだん我慢する事なんか何も無いからだ。自分を取り繕う必要など無い。素のままの自分で楽しく生きている。
故に、酒を飲んでも人格はほとんど変わらない。
しいて言えば、ふだんの自分がよりストレートに出てくるだけ。
キモい非モテのおっさんが焼酎飲んで突然無敵になって、女の子をベタベタ口説き始めて、乱暴になって、まるで別人に変わる、なんてことは無い。
強い男は、自分で描く未来への展望と、夢とロマンによって酔っていられる。酒などに頼らなくても心から楽しく生きて行くのである。
人物鑑定の一法として一言。
酒飲んで多少愉快になるぐらいなら良いけれど、人格が根本から変わり、人間でなくなってしまう奴は『非モテセンサー』ならぬ『ベータセンサー』を働かせて、よくよくその人柄を観察したほうがいい。
我慢や制限が強い男は持たざる者だ。カネや女をちらつかされるとすぐ転ぶ。シラフでは多少自制が効いても酒が加わるとイチコロ。
中身の無い袋は真っ直ぐには立てないものである。(出典はセネカ。ローマの政治家、哲学者)
酒に対するスタンスとしてもう一点。
狼として実力主義の世界を生きる男にとって、頼りとするのは己の知力体力のみだ。
酒を飲むと、この能力が100%発揮できなくなる。
本は読めなくなるし、文章も書けなくなる。脳にモヤがかかったように、複雑な思考に制限がかかり、新しい何かを生み出す事が出来なくなるのである。
死活問題だ。
ゆえに、ガチの頭脳労働の人は酒は飲まないし、プロのスポーツ選手もビール飲みながら試合に出る事はしない。
酒が明らかに人間の能力を下げるからである。
飲んだ方が創造力が発揮されると言うおっさんがたまに居るが、まあその程度の頭脳労働なのだ。話半分でよろしい。
あとは余談として。
脳は絶えず、成長ホルモンやその他の色んなホルモンを用いて身体に命令を出し、古い細胞を壊して新しい細胞に交換したりと、身体をメンテナンスして作り変える仕事をしている。
酒は、脳の機能を低下させるゆえに、これらのメンテナンスの命令系統までもを撹乱させる。
酒を常飲していると身体の作り変えが上手く行かず、ぶよぶよのおっさんになって行くという事である。
酔っ払いに精密な彫像を彫れと言っているようなもので、そのデザインは狂いに狂う事になる。体型は崩れる。
20代で毎日飲酒していると、30代は必ず体型が崩れていく。注意しなければなるまい。
更にもうひとつ余談であるが、アルコールは1gあたりのカロリーが7kcalある。
たんぱく質1gあたり4kcal、脂質1gあたり9kcal、糖質1gあたり4kcalなので、アルコールのカロリーはけっこう多くて馬鹿には出来ない。
ただまあ、アルコールは熱源としては粗悪なもので、体脂肪として蓄積する事が出来なかったりする。ゆえに、パァーッと燃やしちまおう、となる。
熱源としてのアルコールをお金に喩えると『今から30分の間しか遣えないポイントカード』みたいなもので、先にこのポイントカードから支払いに充当して、足りない分を現金で払う、みたいな勘定順になる。
何にでも使いまわし出来る便利な栄養素であるたんぱく質や脂質や糖質は温存しておき、今しか遣えない熱源のアルコールは、今バーッと燃やして体温として活用しよう、と言う事で、酒が真っ先に燃やされる。酒飲むと体温が上がるゆえんである。
注意点として、アルコール単体では確かに体脂肪にならないが、併用してツマミを食うと、代謝の熱源はアルコールで賄っているので、ツマミ由来の脂質や糖質はガッツリ体脂肪として貯め込まれるという事である。
要は、酒飲むと太る、と。
以上。
あんま質問の答えになってなかったかもしれないな。