Published: 2025年10月30日
新築の家、新車、結婚、これらは典型的なマイナスのキャッシュフロー生成装置だ。
生活費を高騰させ、ますます会社への依存心を強化し、独立の気力を萎えさせるものである。
車の件だ。
ダメな勤め人のダメな行動が、『土日しか乗らない新車を、三年ごとに買い換える』である。
せいぜい中途半端な国産車である。いっそう破滅的なのは外車。
一生勤め人で生きていくと言うのであれば、そう言う金の遣い方も責められはしないが、労働者にとってカネは時間、時間は命、とすると、自分の命を引き換えにして車買ってる事になる。
命を支払って新車をグルグル買わんでもええやん、と僕は思う。中古で十分やろ、と。
年収1000万貰ってても、新車は確実にダメージがある。
特に、勤め人は税金払った後の『きれいなお金』で車を買おうとする。
どんなに勤め人をガンバって年収1000万だ2000万だと稼いでも、国家からピンハネされたら『きれいなお金』はそんなに残らない。この点は、システムとしてびっくりするほど平等に出来ている。
税金を払う前の『法人のお金』については、めちゃくちゃ不平等で、富める者はますます富むるの世界なのだが、本旨とはずれるのでこの話はしない。
ところで、日本は中古車大国である。
素晴らしきスペ高の中古車がよりどりみどり。
世界有数の自動車産出国だ。まさに地元の特産品。
車が溢れているのと、根強い新車信仰(処女信仰)により、
『10年、10万キロ』
を越えると、中古車の価格は一気にゼロに近づくのである。
ところがである。車には、使い捨てタイプと、高耐久タイプがある。
使い捨て発想で作られた軽自動車のほとんどは、10年物になるとガタガタになるが、ちょっと高級路線の高耐久な車種は10年越えていても全然平気だったりする。
真面目な勤め人が土日ちょっとしか乗ってない車が理想だ。
真面目な勤め人は『10年』というだけで中身を見ずに眉をひそめて敬遠する。人だけでなく、車もレッテルで判断する奴らだ。
カーセンサーとかで探してみるといい。冊子になってるやつをコンビニで買うのもおすすめである。アナログの世界はアナログが強い。
電話かけて実物を見に行く。すぐに相場観が掴めるようになる。20万、30万のサヤを見つけるのは非常に簡単である。
あと、気楽な感じの車屋の友達を持つと凄い楽。
中古車屋と整備を兼業してるような店がいい。
間違っても『安全』とか『安心』とか『アフターフォロー』だとか、勤め人根性を出して車を買ってはいけない。車体価格に大きく乗せられてしまう。
精神的なリスクを取って車を選ぼう。車屋の友達がなんとかしてくれる。
ここでも必要なのは勇気というのが、ある種この世の中を象徴しているように思う。