Published: 2026年2月18日
収入には色々な種類があって、それぞれにおいて税金のかかり方が違うと言う話をしてきた。
実は、個人の所得には全部で10種類あるとされている。
そのうち勤め人から資本家を目指す上で抑えるべきものとして、給与所得、利子所得(配当所得)、ちらっと譲渡所得(株式)と紹介して来た。実はこの時点ですでに4種を制覇している。
所得の種類(収入のハコ)によって、税金のかかり方が違っていて、その課税方式を二つの系統に分けると、総合課税と分離課税とになりますよ、これも解説した。
モンスターハンターというゲームの中には武器の種類が14種類あるけど、リアルの世界で個人の所得の種類には10種類あって、モンハンの武器には大きく分けて近接系と遠距離系があるけど、個人の所得にも大きく分けて総合課税と分離課税があるよ、と、まあそんな話だった。
さて、今回は5種類目の所得を紹介したい。
雑所得である。
勤め人にとって、非常に関係が深い種類の所得である。
雑所得の定義は、他の9種類の所得に該当しないその他の収入であるらしいが、勤め人やりながらの副業の収入はほとんどがこの雑所得だと考えて良い。
例外は不動産所得であり、僕の様な大家の間では通称『個人の不動産のハコ』なのであるが、これは不動産をやってる人以外はスルーしてよろしいが、ただまあ、独立した一個の『ハコ』として使えるので、上手く使えれば物凄く便利なハコになることは間違いない。
さて、話を戻して『雑所得』の求め方であるが、下記の通りである。
「収入−経費=雑所得」
これだけ。控除は無し。
(※20万円ルールはあとで説明するが、重要なのは『雑所得』のハコに、控除なぞは1ピコグラムも存在しないって事だ)
重大な事を言う。僕は気が重い。よく心の準備をして欲しい。
「雑所得は、給与所得と合算して、総合課税される」
ぐはあッ!って。
サラッと書いたけどこれは悪夢の様な文言なのである。
みんなが大好きなビットコインも、アフィリエイト収入も、note.muの売り上げも『雑所得で総合課税』すなわち、給料と合計されて累進課税を食らう種類の所得なのだ。
給与所得の解説で、年収1000万円の人が税+社保で28%取られて、年収1500万円の人が33%取られるやつ、あれ給与所得単品での話だったけど、『給与所得+雑所得』でも全く同じである。
雑所得の総合課税を、勤め人の給料に合算で食らうと一気に税率が上がって、次の年の住民税とか目玉が飛び出るとしか形容できぬ額が来てしまって、ビットコインの儲けはもうパァーッと遣っちゃったよ、税金支払いのぶん残してないや、知らなかったんだ(めんごめんご)では、済まされぬ深刻な事態になりうるのである。
んで、雑所得について二つ目に気が重い話が、雑所得が1円でもあったら、原則として確定申告しなければならない、って話ね。
救済措置で20万円ルールというのがあって、勤め人であり尚且つ年末調整をしている人は、税務処理を簡便にするために総合課税の確定申告を勘弁してやる、という慈悲深い制度でありまして、『総合課税系』の所得(普通に副収入と考えて良い)が、合計で20万円以下の人は、税金も払わなくて良いし確定申告をスルーして良い事になってる。
だが、20万円を超えたら絶対に確定申告しなきゃならない。
そもそも20万円ルールは、20万円までなら非課税なんじゃなくて、見逃してやるからスルーしても良いよ、って言うお目こぼしが主意であろう。
20万円の控除枠がある訳でもなんでも無い。
勤め人の他にアルバイトやってて年に20万円以上稼いでたら、収入の種類は給与所得で、本業の勤め人の給与所得と、アルバイトの給与所得を合算して、確定申告が必須になる。
ビットコインの収入も、アフィリエイトの収入も、note.muの収入も、収入が20万円超えてたら確定申告が必須。
給料と合算して悪夢の総合課税だ。
ちなみに言うと、個人の雑所得の経費は、解釈が超厳しいので、本当に直接必要だった事が明らかなガチ経費しか認められない上、レシート無くしちゃってたら経費計上は認められず、売り上げがそのまま全部利益になってしまう。(そして税金がはね上がる)
僕は個人的に、雑所得は10種類ある所得の中でも抜群にスジが悪い収入だと思っている。経費もほとんど認められないから所得をぜんぜん圧縮出来ない。
そして税金の率をサクッと軽いノリで押し上げる。しかも不意打ち的にだ。無意識の方向からの打撃ってやつ。すげえ痛いやつだ。
雑所得の処理は、会計に不慣れな勤め人にはハナから無理ゲーである。
ビットコインの本当の恐ろしさは、雑所得にあるんだと思うよ。
2000万円儲けた人は、次の年は住民税とか社保とか最高税率の扱いっすから。
んで、次の年もまた儲けられたら良いけれど、当然上手くいかない事もある訳で、例えば2000万損しちゃったりするとどうなるか?と言うと、損した場合はなんの救済も無しなんだ。
でも昨年儲けた分の徴税は容赦無く次の年に続くんだよ。
これが雑所得の恐ろしさなのであります。