Published: 2025年11月26日
【前回まで】
→親が空室に苦しんでいると言う物件に手を貸すことになった。僕は現地を見て、パパっと処置をした所、わずか3日で入居者が決まってしまったのだった。
やった事はシンプルである。
現場見て、仲介会社を選び直し、募集家賃を適正にしたら、それだけで入居が決まった。
ちょっと家賃安すぎたか?と反省したが、電話で経緯を報告するとオヤジははしゃいでいた。
(※僕の考えでは1ヶ月ぐらいかけて2〜3組ほど内見があり、ぼちぼち決まるのが適正家賃と考える)
んで、この山岳地帯のマンション区分、これまで2年ぐらい空室だったらしい。
その間も管理費やローンは出て行く。
(アホ過ぎやろ…)
ふと、言葉の短い父子の会話の中で、オヤジが僕に訊いて来た。
「お前は、何でこんな事が出来るんだ?」
と。
不動産経営の経験などほとんど無いはずなのに、テキパキと問題点を見つけ出し、ささっと解決してしまった事を言っているんだろうな。
父にはそれが全く見えないらしい。昔からそうだ。
僕はうーむ、と首を捻った。
出た答えがこうだった。
「子どもの頃から、俺がやった方が上手く行くのになあ、って思ってたよ」
と。
(父よ、あんたがダメ過ぎるんだ)
そう言う含みを乗せて言い放ってやった。
オヤジはその答えに苦い様子であったが、
「わかった。この物件の家賃はお前にやる。他の不動産で困った事があったら、今後は全部お前に任すわ、費用は出すから」
と言うのである。
(おいおいまだ他に物件持ってんのかよ?そのウデで?冗談でしょ?)
と思ったが、月44,000円の小遣いはデカい。オファーを有り難く受ける事にした。
父は若い頃にこれほどの勢いで物件を買い進めている事を考えると、勤め人に不満があったり、事業家のような物への憧れがあったのかもしれない。だが、父に才能は無かった。
幼少のころから狂童の誉れ高き(白眼視されたけど)息子に、その才能があった事に複雑な心境になったのだろう。
これで物件からの収入は3本。28,000円、88,000円、44,000円。
この後の僕は、急激に貯金が増えてゆく。
色々と事情があり、不動産は一休みして僕は悲願であったセックス不足の解消にいよいよ乗り出してゆく事になる。
街でナンパして女を追いかけ回している間にも家賃は入って来る。
セックスしてパンパンして、次の日はフラフラで、昼の12時に起きて一日短けえなー!とか言ってる間にも家賃は発生する。
ただ待てば良い。
時間を味方につける事が大事なのだ。
(※実際は、結構お金遣っちゃっていて、ガチでナンパしてた半年間は貯金も家賃収入も大いに使い込んでるのだけど)
本編はここで終わり。少し追記で何か書こう。
不動産やってみて凄く楽しいと思うのは、自分の閃きどおりに進めていけば全部上手く行くって事だ。
そのやり方はおかしいやろ?これが当たり前でしょ?と、思う事を素直にやるだけ。
読者の皆様はうすうすお察ししている通り、僕は子供の頃から大人相手に「そのやり方はダメ!こっちのやり方がいい!」と、食ってかかって怒られる人生を送ってきた。
一例だが中学校の頃、授業中に司馬遼太郎先生の歴史小説を読んでいて、いつも怒られていた。
読めない漢字が余りにも多いから、まず先に漢字を勉強しようとなって、漢字検定の勉強になったりもした。
英語の時間に黙々と漢字の書き取りをして、漢字に不自由しなくなったらまた読書。まだ分からない言葉がある。その繰り返し。
「授業聴くより歴史の勉強の方が面白い。日本語もまだ読めないのに、英語なんか要らん」
と、真顔で口ごたえして、それですげー勢いで怒られていた。
「お前は授業する人の気持が分からないのか!」
とかね。分かるよ。分かるけど、申し訳ない、僕は本読むわ、的な。
事業はいい。
自分で考えて、自分でやって、上手く行けば自分が儲け、下手こいたら自分が損失を切り、全て自分で完結する。
意味不明な事で怒ってくる大人は居ない。
「ほら、僕が正しかったやんけ!」
これが楽しいんである。
をはり。