Published: 2025年11月25日
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生産設備は金じゃ買えません、と言いつつ、一発売れた芸能人やスポーツ選手が即金で飲食店などの生産設備を買うって話にズレたのであった。
話を元に戻そう。
勤め人の資産形成について、僕の例でアレだが、一例を示したい。
その昔、92万円の激安の区分所有マンションを買った。
内装はボロボロで、仮にリフォーム屋に丸投げで見積もりを取ったとすると、おそらく200万とか250万とかの見積もりが上がって来ただろう状態だった。
総投資額は300万円を軽く超えてくる。(物件価格が92万円とは別に売買仲介料や登記費用でだいたい20マソぐらいは出て行くので。)
それで月の粗収入が28,000円、年収で336,000円である。
地方で入居率が良いわけでも無いし、物件も売りたい時に売れる訳でも無いし、それで満室想定利回り10%そこそこなので、全く良い投資とは言えない。
ならばだ、自分の労働力を注ぎ込んだらどうだろう。
壁紙交換、畳廃棄からの床上げ(根太組みコンパネ仕上げ)、フロアタイル貼り、キッチンと洗面化粧台の新品交換、etc。
今の僕の知識と経験、保有の大工道具と技術ならば、勤め人やりながらの土日と少しばかりの有給を費やすとして、急げば1ヶ月、ダラダラやっても3ヶ月で完成するだろう。
材料費も30万前後あれば十分足りる。
総投資額としては諸経費込み150万円ほどでフィニッシュだ。
(※ちなみに僕は、この処女物件には相当手こずっており、現実には8ヶ月もの歳月と80万円の追加設備投資、内訳は大工道具と車など、を購入させられている。正味の材料費は40万円ほどだった。今なら工具類は既に持っているので、材料30万円ぽっきりで完成させられるはずの事に120万円かけているのである。経験はかくも偉大なのである)
それで月に28,000円の収入になる。
物件年収の10倍の336万円で買いたいって人が居たら売っても良いかな。居なければ長期保有⇨家賃収入で何の問題もない。
家賃も物件価格もすでに究極レベル(生ポ級)まで下がってるから10年後も多分同じぐらいの家賃が取れるし、物件価格も下がってもたかが知れてる。管理組合もしっかりして居て、知ってる腕利き大家が組合のヌシだ。
(※生ポ=なまぽ=生活保護のこと)
ここで僕は一つの指摘をしておくのだが、給料が高い勤め人は、月28,000円を必ずバカにする。
「月28,000円のために土日を潰したく無い」
とか、
「それなら給料アップを狙う方がいい」
とか、考えてしまう。
僕は常々思っているのだが、勤め人根性の人には簿記の考えがまるで出来ない。
お金を稼いで、遣うだけしか頭にないからだ。
92万円の物件に諸経費とリフォーム材料を投入した総投資額150万円、そこにブラブラ3ヶ月ぐらいの労働力を投入して、336万円の資産を作るんである。(※玄人はなるほどとか言いつつスルーで)
と言うことは、186万円の含み益だ。純資産の増だ。自分のバランスシートにはしっかり刻まれる。
勤め人やって、給料からコツコツ貯めて、3ヶ月で186万円の貯金が出来るか?
出来る訳ねえよ。
と、つまりはそう言う問題提起である。
だが、それでも勤め人は帳簿上の『空想のカネ』をイメージする想像力がないので、目の前のカネばかりを追うのである。
「上司からの評価がAだったから今年はボーナスの査定が15%アップだ!」
とか言って、カスみたいなアメ玉を与えられてご満悦なのである。
高給勤め人の方がむしろ勤め人を卒業できない逆説は、ここら辺に理由があるのかもしれないと思う。
つづく。