Published: 2025年11月24日
商品の作り方と言うのを具体的に解説して行きたい。
僕が最初に作った商品と言うのが、92万円で買った団地タイプの区分所有マンションであった。
部屋の広さは延べ床で44㎡、間取りは2DK、駐車場1台付、最寄駅まで徒歩10分。数字だけ見るとなかなかいい。
ネックは築40年超のRCで、あらゆるパーツが経年劣化していて、これをリフォームなどで克服せねばならぬ事であった。
家賃は周辺相場との睨み合いで、43,000~45,000円で決まれかしと皮算用していたが、結果的には39,000円となった。
管理費、修繕積立金が月11,000円なので、手残りは月28,000円となる。年収で336,000円。
さて、僕は意図的に言葉を混同させていたのだが、ちょっとここで整理しよう。
不動産事業で言うところの商品とは何か?部屋自体のことか?
大家業における商品、それは居住スペースである。もっと言えば入居者がそこで寝る権利。
では物件そのものは商品ではないのか?
物件は商品ではなく、商品を生み出す生産設備である。
例えばここにスナック菓子と言う商品があるとして、そのスナック菓子を製造する工場が生産設備である。
部屋そのものは商品ではない。部屋は、寝る空間と時間を生み出す生産設備である。
商品と生産設備の違いは重要概念となるので、きっちり分けて考えて欲しい。
勤め人と、事業者の、根本的な違いが、生産設備を持っているい/ない、商品を持っている/いない、の別である。
勤め人は自分の労働力以外に換金できる商品を持たないし、
事業者は労働力以外に商品を持っているし、商品を作る生産設備を持っている。
話をすごーく単純化するとして、賃貸物件の一般的な投資回収目安を10年だとしましょう。
先に紹介した物件は、年間に336,000円の家賃収入を生み出す製造設備でありますから、これを完成された『商品』として一括で買おうとしたら、時価3,360,000円となる。
僕もこの物件を336万円で売ってくれと言う話があったら喜んで売る。手塩にかけた処女物件だが、泣く泣くではあるが心を鬼にして嫁に出す。
そう。
生産設備は、ボーンとお金出せば、バコーンと買えるんである。
お金でお金を買う、と言うのがまさにこれだ。
だが、僕が92万円で物件を買った時には、地獄の金融機関から他業種に転職して一年も経たずの頃であり、言うなれば満州から命からがら単身引き揚げてきた様な状態だったから、とてもじゃないが即金で300万円は用意できなかった。
お金でお金を買う、もといお金で完成された商品としての生産設備を買えれば結構な事だが、多くの人はその元手が無いんである。
つづく。